当社は、豊田通商株式会社が100%出資する英国法人商品先物ブローカレッジ会社Toyota Tsusho Metals Limited（London Metal Exchange・Category2 Member）が取り扱う先物取引を日本のお客様に媒介する目的で2013年1月に設立されました。2021年4月に豊田通商メタルズジャパン株式会社に社名変更を行いました。

近年の世界経済は、地政学的な不確実性の高まり、インフレ圧力の継続、そして脱炭素社会への移行という大きな潮流の中で転換期を迎えております。とりわけ資源価格はロシア・ウクライナ情勢や中東の緊張、米中対立などを背景に、かつてないほどのボラティリティを示しており、企業活動における仕入価格・販売価格の予測が極めて困難な時代となっています。また、エネルギー転換やEV（電気自動車）市場の拡大によって、ニッケル、コバルト、リチウムなど戦略的金属の需要が増加し、資源ナショナリズムの影響で供給リスクも増しています。このような中で価格変動リスクを適切に管理する手段としてのデリバティブ市場の役割は、今後さらに重要性を増していくと考えております。

当社はお客様のご期待に応えることを使命とし、複雑化する市場環境に対応しながら専門性の高い情報提供とリスクヘッジ手法の提案を通じて、お客様の事業活動の安定化、発展に貢献していきたいと考えております。

現在はLondon Metal Exchange上場商品のほか、貴金属店頭デリバティブの取引が中心ですが、今後は鉄スクラップ、リチウムなど次世代を支える素材の媒介業務にも順次対応してまいります。

引き続き、皆様のご指導とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。